ローマックスEnergyは 世界規格の電気機械トランスミッション用 効率性予測ツールです。最新の摩擦モデルを網羅し、絶え間ない社内での開発研究努力のお陰でローマックスEnergyは損失や、燃費、特定の運転サイクルの排気量を計算し、様々なベアリングやギアのデザインがシステム効率にどのような影響を及ぼすか調べることができます。またそのユニークな特徴として、ある特定のデザインに最適なオイルを選定したりオイルの添加剤の影響を調べることも可能です。
これまでサポートしてきた数多くのお客様のプロジェクトにより、ローマックスの効率シミュレーション方法およびツールを使うとドライブラインの効率や燃費、排気量を改善できることが実証されています。ローマックスEnergyはローマックスNexusの製品群と併用でき 技術機能分野での総合的な協働を可能にします。
R20の新機能は?
Energy R20にはいくつかの追加された損失モデルが含まれており、電気機械伝達効率を予測するための幅広いオプションを提供します。
- 業界をリードする独自のベアリングドラッグモデル – ベアリングの詳細諸元、ミスアライメントと転動体荷重を考慮した動作条件、および詳細な潤滑油のトラクション特性を考慮したベアリング損失の算出
- ISO/ TR 22849:2011(E)– 歯のプロファイル、滑り、撹拌に基づいた ベベルギアとハイポイドギアの効率を予測
- Changenetオイル攪拌モデル(2007および2011) – 正確な攪拌損失を予測するために、自動車業界で広く使用されているオイル撹拌モデルの追加
- ドライブサイクルの作業手順の簡略化および効率解析設定ウィンドウの改善
- 新しいベアリングデータベース – 株式会社不二越のベアリングカタログを追加
- 接続マネージャ – 複雑なシャフト配置のモデリングを高速化するため、かつ、モデリング時のミスを削減するためにシャフト間の接続位置を自動検出し、接続定義が設定できます
- 参照ジオメトリの読み込み – 視覚的にデザインスペースが確認できるよう参照用CADデータの読み込みが可能
- FEコンポーネントのメモリと速度の改善 – メモリの使用効率を改善し、モデル読み込みの高速化、規模の大きなFEコンポーネントのハンドリングが向上します
- パラメトリックスタディとバッチ実行の改善 (バックラッシュ設定、ギヤ噛合結果追加、ギヤリムの厚さ、ベアリングの軸方向すきま)
- モデル監査とチェックに役立つ、バックラッシュと材料特性の概要レポート追加
- 断面表示機能とビューマネージャーの改善
R20新機能の詳細についてはお問い合わせいただくか、Webinar(英語)をご覧ください。
損失の予測
設計したトランスミッションの摩擦マップを作りたいのですが、どうやって早く簡単にできるでしょうか?
どうやってトランスミッションの熱損失を最小限に抑え効率目標を達成したら良いでしょか。
ローマックスEnergyの損失予測モデル
•総合的な効率性モデルで負荷に左右される・されない損失を計算
性能の最適化
設計したトランスミッションの性能を確実に最適化するにはどうすれば良いでしょう? どのギアとベアリングのデザインを選べば良いでしょうか?
設計したトランスミッションに最適なオイルを選択し、その効率を最適化するにはどうすれば良いでしょうか?
• 設計したトランスミッションに最適なオイルを選択し、その効率を最適化するにはどうすれば良いでしょうか?
– パラメーター検討により諸々の操作パラメーター(トルク、速度、温度、潤滑レベルなど)を変更した場合の影響を調べる
• 解析の手法
-ローマックスのデューティサイクルを使って迅速かつ便利な解析
-現実の運転サイクルデータを使って トランスミッションの実勢の作動状況に則した解析を実行
• 添加剤および潤滑剤の成分の影響
– 内蔵された潤滑剤のデータベースから選択、あるいは既存のものからカスタマイズしたり、新規に作成が可能
– コンポーネント用潤滑剤の成分を指定
– ベースオイルおよびオイル用添加剤が損失に及ぼす影響をFVA345手法をベースにした独自の方法 で調査確認
運転サイクルシミュレーション
排気ガス目標や要求を達成できるでしょうか? 設計したものがある特定の運転サイクルに対してどういう数値になるか評価は可能でしょうか?
• 運転サイクル解析
– システムレベルで —システム効率性マップ、エネルギー損失、同等の燃料および二酸化炭素排出量
– コンポーネントレベルで-特定のコンポーネントのエネルギー損失、効率、燃費および二酸化炭素排出量
• 燃費および排気量の見積り
– 燃料成分を変更して燃費および二酸化炭素排出量を正確に計算
「 日々厳しさを増すお客様からの要望そしてより短い開発サイクルに対応するため、GKNのドライブラインは要求される製品性能を一度で正しく実現しなくてはいけません。そしてローマックスはその達成を手伝ってくれています。」
我が社ではレンジエクステンダーつきの電気自動車用に新しいトランスミッションシステムを開発するプロセス内でローマックスのソフトウェアを利用しました。そこで同社のソフトが新しいシミュレーションを作成して効率解析を行うのを助けてくれました。トランスミッションの効率性マップは計算が難しく、この情報を入手するのにローマックスのソフトウェアが必要でした。」
「解析期間の実行項目は全て期日通りにこちらに報告され、その内容はどれもクオリティが高く明確でした。それらから期待される結果は電気自動車領域および関連する複雑な総合システム、果ては自動車業界全般にとって重要な技術革新となるでしょう。」ボッシュ
ローマックスのNexus製品群はお客様のドライブトレインやトランスミッションのラピッドモデリングからコンセプト検討そして詳細にわたるシミュレーションからバーチャル製品開発承認までの開発サイクルに合わせてサポートをいたします。また種々なCAEツールや作業と総括的な協働が可能です。ローマックスのソフトウェアやその能力に関する詳細はこちらをご覧ください。
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