製品のNVH品質は開発初期から考慮して初めて実現できるものです。Romax Spectrumは電気機械パワートレインのNVHシミュレーション用ツールでこれにより総合的かつ有効なソリューションを提供します。
技術的な洞察および最適化を目的として迅速かつ正確な周波数領域解析を提供することで、 Romax Spectrumの最先端技術力は実践的であることを証明してきました。そしてこの高度な能力とお客様が使用しているその他のCAE環境へのインターフェースを組み合わせることで、Romax Spectrum はNVH設計で”最初から正しく設計”の結果を出せるCAE主導のソリューションをお届けします。
R22の新機能は?
- Romax-to-Adams Export Functionality: Romaxモデルは、Adamsにインポートできる形式でエクスポートできます。これにより、トランスミッションモデルとePowertrainモデルをRomaxで簡単に作成し、Adamsに転送してシステムレベルのシミュレーションに含めることができます。 また、同じePowertrainモデルを静的および定常状態の動的分析(Romax)と過渡的な非線形分析(Adams)に使用できることも意味します。
- 2D Gearbox Modelling Worksheet: ドラッグアンドドロップ機能を備えた新しいシステムレベルのワークシートにより、初心者でも使いやすい直感的で高速なモデリングが可能になります
- JMAG-Express Online Integration: JMAG-Express OnlineをRomax環境内から開くことができるようになったため、ユーザーはモーターを設計し、初期段階の構造解析の一部として機械形状をRomaxモデルに直接インポートできます。
- Equivalent Radiated Power Calculation: this method of estimating the total acoustic power radiated by a vibrating body is a useful metric for investigating the effects of design changes on radiated noise in a fast (but approximate) way.
Support Portalにアクセスいただくと詳細情報をご確認いただけます。既存のサポート契約を結んでないお客様で詳細を確認ご希望の場合は弊社までご連絡ください。
正確かつ洞察的
Romax Spectrumはパワートレインシステム全体のパラメトリックモデルを提供、それには世界最高水準のギアおよびベアリングの接触モデルも含んで、繊細なNVHシミュレーションを行うのに必要となる正確な情報を提供します。
- 動的なギアの励振を予測するための有効な解析
- マスキングを減らした新しいノイズ環境ではNVHの設計に注意が必要です
- 新しいパワートレインのレイアウトをする場合、以前はなかったNVH問題が発生しやすくNVHの領域ではCAE主導のアプローチが必要になります
- 軽量で剛性をアップした設計では構造ノイズの検証がより重要になります
- 回転速度が上昇すると高周波ノイズが増える傾向にあり、より正確なモデリングとより迅速な問題解決が必要になります
- 効率とNVHのバランスどりがより重要になり、複合特性を有するデザインの最適化とNVHシミュレーションが必要になります
CAE主導の設計
開発プロセスの初期段階でNVHシミュレーションを考慮した設計をするとNVH関連のテストおよび試作を最小限に留められます
- システム振動—システムの振動応答に関して周波数領域のシミュレーションを行うことで、必要とする答えがすぐ見つかり、デザインの改良方法に関する技術的な洞察もできます。
- 放射ノイズ- 埋め込み式の音響ソルバーが、あるデザインがNVH目標に達しているかどうか自動的に計算してくれるので、技術者でなくても異音に関する複雑なシミュレーションの実行を可能にしています
総括的なワークフロー
ローマックスの製品群が以下の主な外部CAEツールへのインターフェースを通じて統合的な作業フローを構築します:
- MSC NastranのFEモデリング
- Adamsの機構解析(マルチボディダイナミクス : MBD)
- Actranによる音響解析
- Motor-CAD、Opera、JMAG、Maxwellによる電磁解析
- VI-grade – 音質評価のための車両NVHシミュレータ
- その他、ギヤ設計、マルチフィジックス、CAD、FE等多くのCAEツールへのインターフェース
“「ローマックスは同社に素晴らしいツールだけでなく、非常に優れた技術およびビジネスサポートも提供してくれています。ローマックスから学んだことは多くあり抜きん出たパワートレインのNVH性能という 目標到達のためになくてはならない存在でした。」ルシッド・.”
新機能ハイライト: 音響解析
Romax Spectrum音響解析は、Romax Spectrumが提供する振動シミュレーションと解析に放射騒音機能を追加し、電動パワートレインのNVH性能を十分に理解していただくための機能です。
Romax Spectrum 音響解析の製品オプションは、Free Field Technologies社の有名かつ高い信頼のあるメッシングとソルバー技術に基づいて、音響シミュレーションの豊富な経験がなくとも、放射騒音を迅速かつ簡単に予測できる完全エンドツーエンドプロセスを形成しています。Romax Spectrumの振動予測やシステム動解析ツールと組み合わせることで、1つのソフトウェア製品で放射騒音問題の根本原因を特定し、削減することができます。
Romax Dynamic Fusion
シミュレーションの正確さと速度のバランスを完璧に保つよう最適化されたマルチボディモデルの自動生成
Dynamic Fusionは、マルチボディおよびマルチフィジックスシミュレーション世界への入り口となるものです。その独自の離散化技術を用いて、たった数秒でRomaxモデルからマルチボディモデルを作成することができ、設計プロセスの早い段階でマルチボディシミュレーションを行い、Romax Spectrum のNVH解析と同時に実行することができます。
MSC Adams、GT-Suite、Modelica準拠のツールで利用可能なトランスレータを使用すると、非定常ダイナミクスおよびドライバビリティ、システムエンジニアリング、制御システム設計、ならびにその他多くのアプリケーションのシミュレーションにモデルを容易に組み込むことができます。
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